なぜ外国株式に投資するのか?
「リスクを分散させること」に尽きるかと思います。
国内株式だけに投資すると日本の成長だけに賭けることになりますが、海外に目を向けると日本国内が低成長にあっても高い経済成長を成し遂げている国もあります。そういった国の株式に投資することでリスクが分散されることになります。
また、資産をどの通貨で保有するかという点でも海外株式を円以外の通貨で保有することは為替リスクの分散にもつながります。
外国株式の投資で気をつけること
ズバリ、手数料です。
約定代金の0.45%(税込0.486%)
最低手数料:5ドル(税込5.4ドル)
上限手数料:20ドル(税込21.6ドル)
〜SBI証券 2018.8.20時点〜
仮に1,000ドル分(110,000円)の外国株式を為替レート1ドル/110円で買い付けたとすると、
手数料は、1,000 x 0.45 = 4.5ドル/495円です。
これに比べて、同じSBI証券の国内株式の手数料は以下の通りで、同じ110,000円で国内株式を買い付けた場合は、105円(税込113円)となっています。
また、外国株式はこの手数料に加えて購入資金を円からドルに両替する際の為替手数料もかかります。
外国株式への投資では手数料をいかに抑えるかがポイントになってきます。
以降で手数料の抑え方を説明していきたいと思います。
外国株式の選び方とタイミング
外国株式の種類
- 先進国、新興国
- 市場(米国、中国、シンガポールなど)
- 大型株、中型株、小型株
- 個別株、インデックス(ETFなど)
投資規模が大きくない内は上記の種類を個別に買い付けて分散させるよりも、世界の株式を広くカバーしたETFを買い付ける方が良いと思います。
買い付けタイミング
買い付けタイミングについても時間をずらして買い付けることで、高値掴みを避けるリスク分散効果が期待できます。
私が買っているオススメのファンド
長期運用を前提としているので、コストの安さが最大のポイントです。特に次の二つがオススメてで全世界へ分散させるならVT、米国株式中心ならVTIといったところでしょうか。
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」
圧倒的な低コスト、全世界への分散投資
「バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)」
圧倒的な低コスト、米国株式への分散投資
手数料を抑える方法
正解は、「NISA口座を活用して海外ETFを定期買い付けする」
なぜなら、SBI証券のNISA口座での海外ETF買い付けは手数料がかかりません。(2018.8.20時点)
海外ETF以外の外国株式は手数料がかかりますので注意です。
為替コスト(手数料)を抑えて円からドルに両替する方法
FXの現引き
FX口座でドルを購入して現引きという方法で証券口座へドルを入金する方法です。デメリットは最低1万ドルの資金が必要で細かい金額で両替することができません。
ドル積立預金を利用する方法
こちらは割と簡単です。SBI証券を利用されていればSBIネット銀行の口座を開設し、SBIネット銀行の外貨預金を利用して低い為替コストでドルに両替を行う方法です。
さらに為替コストを時間で分散させる為に毎日自動でできる外貨積立を利用すると良いでしょう。
月に一度、積み立てられたドルをSBIネット銀行からSBI証券へドルで入金することで、海外ETF買い付け時の為替コストを抑えつつ定期買い付けも可能になります。
ただし、現時点では一つデメリットがあります。それは、銀行口座から証券口座へのドル入金については手動で入金指示を行う必要がある点です。これを忘れてしまうとETFの定期買い付けが失敗してしまいますので、忘れないように気をつけて運用する必要があります。早く投資信託の自動入金と同様に自動化ができると良いのですが。
以上、NISA口座を活用して海外ETFを手数料を抑えて買い付ける方法でした。
皆様のより良い暮らしの助けになれば幸いです。