失敗しないサブスクリプションサービスとの付き合い方

サブスクリプションとは?

サブスクリプション方式とは、ウィキペディアにはこう書かれています。

サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。

要は、「買って所有する」ではなく、「必要な期間だけ利用する」ということですね。

実は身近なところでも古くからあるサブスクリプションサービスも含めて、たくさんのサービスを利用しています。

例えば、音楽はどうでしょうか?

以前はCDを買うかレンタル屋さんで借りるのが当たり前でしたが、いつも間にかSpotify、Amazon Music (Unlimited)、Apple Music、Google Play Music、LINE MUSICなど、定額音楽配信サービスと呼ばれるものを利用して音楽を聴くのが普通になってきています。

一方でCDや楽曲を購入することの意味付けも変わってきたのかもしれません。音楽を聴きたいだけでなく、CDのように形のあるものを手元にコレクションしたいといった欲求を満たす為には購入して所有するということになるのでしょう。

なぜ、ここ数年で多くのサブスクリプションサービスが出てきたのか?

いくつかの理由が考えられると思いますが、環境と価値観の変化が一致したタイミングだったからではないでしょうか。

  • 環境
    • スマホの普及により、いつでもどこでもインターネットに接続できる環境が当たり前になった
    • 高速なモバイルネットワークが普及し、動画コンテンツのような大きなコンテンツもスマホで視聴できるようになった
    • サービスが進化することで、目的を実現することに所有することは必須ではなくなった。いくつか例を挙げると、
      • 音楽を聴く→音楽を聴くことが目的なら、CDを買う必要は無くなった。嗜好に合った楽曲レコメンドなどサービスは進化
      • 映画を観る→以前からレンタルビデオでも満たしているがインターネットで完結するサービスへ進化
      • 車で移動する→移動がサービスへ。移動することが目的なら、車を所有する必要は無くなった
  • 価値観の変化
    • 無料で玉石混合の情報やサービスだけでなく、コンテンツやサービスの価値が高ければお金を払う
    • モノを持つことへの拘りが薄れた。本当に欲しいモノだけにお金を払う

次は身の回りでどんなサブスクリプションサービスを使っているのかを見てみたいと思います。

サブスクリプションサービスの分類

カテゴリーサービス特徴
音楽Spotify、Amazon Music Unlimited、Apple Music、Google Play Music、LINE MUSIC各社共、曲数は4,000万前後で月額1,000円前後となっています。Amazon Musicはプライム会員だと追加料金なしで利用できます。Unlimitedは他サービスと同様に月額費用がかかります。
動画Netflix、hulu、DAZN、Amazon Prime Video、dTV月額500円〜1,000円前後の価格帯です。Amazon Prime Videoはプライム会員向けの見放題のコンテンツと1本毎に料金を支払うレンタルがあります。海外ドラマ、アニメやスポーツなど、各社強いコンテンツに特色があります。また、オリジナルの映画やドラマなどに力を入れているサービスもあり、自分の好きなジャンルのコンテンツが充実しているサービスを選ぶと良いでしょう。
ゲームPlaystation Plus、Nintendo Switch Onlineオンライン対戦やセーブデータお預かりサービスが利用できます。また、Playstation Plusは毎月変わるフリーゲームが無料でプレイできたり、Nintendo Switch Onlineは懐かしいファミコンゲームが楽しめま流ので、お得感は大きい印象です。料金は、Playstation Plus:月額476円、Nintendo Switch Onlile:月額300円 ※両方とも12ヶ月契約するとお得に契約できる料金プランがあります。
読書、マンガAmazon Unlimited、コミックシーモア、ブック放題、ブックパス月額500円〜1,000円前後の読み放題サービス。Amazon Readingはプライム会員なら追加料金なしで読み放題サービスが利用できます。
ニュース日経電子版、NewsPicks日経電子版:月額4,200円、NewsPicks:月額1,500円、年割:15,000円 ※2ヶ月分お得
家計管理マネーフォワード有料サービスは自動で家計管理できる金融機関やサービスが無制限になります。また、理想の家計と比較して家計診断することで節約のポイントを把握できます。月額500円
MaaS(移動サービス)カーシェアリングカーシェアは月額1,000円前後で利用できるサービスが多いです。タイムズカーシェアは月額料金も利用料金に充当できるので月に1時間15分以上、利用する人は実質無料で利用できることになります。
リアル系コンタクトレンズ、レストラン、オンライン英会話、スポーツジムネットサービスだけでなく、リアル系のサブスクリプションは昔からあります。これらも月額定額で利用し放題といったサービスになっています。これらのリアル系サービスは物理的な場所や機器が必要なサービスで平日昼間などのお客さんが少ない時に空いている場所や機器を遊ばせているくらいなら多少安くても稼働させた方が良いといった考え方で定額メニューにしている稼働率ビジネスです。
toBワーキングスペース(オフィススペース)、チャット、メール、スケジュール管理、ドキュメント管理、クリエイティブ、ソフトウェア開発環境最近はビジネスシーンでも従業員一人当たり、月額定額のサービスが活用されてきています。オフィススペース、コミュニケーションサービス、ドキュメントスペースやソフトウェア開発環境/クリエイティブ制作環境といったものも定額サービスが提供されています。

ここに挙げたような代表的なもの以外にもスマホの契約時にオプションで加入しているサービスなど、契約しているものを合計すると結構な金額になったのではないでしょうか?

ちなみに私は、Amazon Prime(音楽、ビデオ)、ニュース x 2、ゲーム、コンタクトレンズなどで毎月、一万円程度をサブスクリプションサービスに使っていました。

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サブスクリプション の契約で注意したいこと

固定費が増加し、家計を圧迫する

サブスクリプションサービスは利用に関わらず、契約していれば月額利用料が必要になってきます。月額利用料は固定費ですので、家計からすると固定費に分類されます。サブスクリプションサービスが多くなると固定費が増加し、家計を圧迫することになるので、家計のスリム化を考えると固定費の増加は避けたいところです。

スマホの契約に付けたオプションは要注意!

スマホを契約する時に1ヶ月無料やオプションを付けることを条件に値引きされるようなオプションを勧められることがあると思います。いわゆるレ点ビジネスと呼ばれるようなものです。

レ点ビジネスとは、最初の1ヶ月を無料にすることで解約忘れを狙った課金ビジネスですね。こういった消費者に向き合っていない悪質なサブスクリプションサービスは絶対に避けるべきものです。

時間は有限。利用するサービスだけを契約すること

当たり前ですが、時間は有限です。音楽、ビデオ、読書、ゲームなど、多くのサブスクリプションサービスを契約しても、それらに使える時間は限られています。サブスクリプションサービスも使わなければ無駄なサービスです。自分の時間を何に使いたいのかを良く考えた上で利用するサービスだけを契約することが賢明です。

利用機会が少ないものは定額サービスではなく、必要な時に使った分だけ利用料を払えるサービスに契約することも検討しましょう。

定期的に見直す

スマホのオプションサービスのように解約忘れを狙ったサービスや時間の使い方が変わることもありますので、定期的に見直すことが効率的にサブスクリプションサービスと付き合う為には必要になってきます。

具体的な見直しタイミングは、

  • 無料期間が終了する時
  • 3ヶ月経った時(サブスクリプションサービスは3ヶ月継続すると継続率が高いと言われているので、3ヶ月無料にしているサービスもあります)
  • 一年後(ライフスタイルの変化で見直す)

といったところでしょうか。

こんなサービスに注目

今後も様々なジャンルでサブスクリプションサービスが出てくると思います。それは提供する側からすると儲かるビジネスモデルだからです。利用者としても賢くサブスクリプションサービスと付き合っていく必要があります。

個人的に注目しているサブスクリプションサービスは次のようなものです。

  • 健康分野
    • 健康サービスにジムの利用や保険が付帯しているサブスクリプション
  • 外食
    • 複数の飲食店をテーマ(ラーメン、ファストフード、飲み屋など)で定額サービスを提供
  • 教育
    • 子供の教育に加えて、平日夜の時間を有効活用した大人を対象とした教育系サブスクリプション
  • 地域特化
    • インターネット検索では探しづらい、ローカルなサブスクリプションサービス

おわりに

色々なサブスクリプションサービスをみてきました。これからも多くのサービスが出てくると思います。失敗しないサブスクリプションサービスとの付き合い方は、「試しに使ってみる。そして、利用頻度が低いサービスを定期的に見直す」ことかと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。