生命保険って必要?保険の基本を押さえよう!

はじめに

保険は大きな買い物です。私は27歳の時に契約した終身保険を十数年経った今年、解約しました。

しかも、一度も給付金をもらうことなく。(まぁ、健康に過ごせたことはよかったのですが^^)

契約した保険内容は死亡1,000万円の基本部分に特約として収入補償や入院特約、がん特約などを加えて約毎月4万円を払っていました。

ホント、何を考えて20代でこんな保険に入ったんだろう???と思うような内容です。営業の提案するがままに契約しちゃったんですね。

結論としては大失敗です。今思うと、20代では必要の無い補償内容でしたし、その後の人生にマッチしたものではありませんでした。

ここでは私が保険について理解したことと、それを踏まえて保険とどう向き合っていくかを書いていきたいと思います。

保険の種類

保険の種類は次の通りです。自分が入っている保険を整理してみると良いかと思います。

亡くなった時の保険(第一分野)

終身保険、収入保障保険、定期保険、養老保険、学資保険

損害保険(第二分野)

火災保険、地震保険、自動車保険など

病気やケガのための保険(第三分野)

医療保険、がん保険、介護保険

なぜ、保険が必要?

さて、保険が必要な時ってどういう場合でしょう?

  1. 家計の大黒柱にもしものことがあった時
  2. 病気やケガで働けなくなった時
  3. 高額な医療費が必要になった時
  4. 老後のため
  5. 子供の教育にお金がかかる時

すなわち、整理すると保険は保障と貯蓄が目的の商品ということになります。

  • 保障(亡くなった時、働けなくなった時)
  • 貯蓄(老後や子供の教育費)

私の場合は、これらの事が起きた時に手元のお金では足りなければ保険が必要ということになりますが、40代になった今、冷静に考えてみると次のような況でした。皆様も是非、ご自身に置き換えて考えてみてください。

1. 家計の大黒柱にもしものことがあった時

残された家族に遺族年金が支給され、妻がある程度働く事で生活は成り立つ

2. 病気やケガで働けなくなった時

私は会社員なので疾病手当金が1年6ヶ月は月給の2/3をもらえること、共働きであることで対応可能

3. 高額な医療費が必要になった時

公的医療保険の「高額療養費制度」を適用する事で約15万円を越える自己負担は発生しない。※差額ベット代などは除く

4. 老後のため

そもそも保険ではなく、より運用効率の良い投資商品で運用した方がベター

5. 子供の教育にお金がかかる時

学資保険という手もあるが、自分で投資運用できるなら他の投資商品で代替可能

(2018.12.4追記、外貨建て保険について)

最近、生命保険各社が米ドルなどの外貨建て保険の販売に力を入れているようですが、間違いなく買わない方が良い商品だと思います。私も以前は勘違いしていましたが、「予定利率」と「運用利回り」は異なるもので、

予定利率とは保険会社が預かった保険料を運用する時に予定している利率であって、契約者が払い込んだ保険料を運用することによって得られる利回りではありません。予定利率が高いと支払う保険料が割り引かれるというメリットはありますが、運用利回りと勘違いすると判断を誤る事になります。

そもそも、保障と貯蓄という性質の異なるものを混ぜて、さらに外貨建てという分かりにく商品は契約者視点に立っているとは思えないので、何らかの罠があると考えた方が自然でしょう。

保険が有効なケース

一方で保険が有効なケースというのもあります。今となっては必要性が無くなってしまった保険ですが、これまでの人生を振り返ってみると必要だったタイミングもありました。

例えば、子供が小さく、妻も働けず、何かあった時の貯蓄も十分でない時ならば、もしもの事を考えると保険は必要だったと思います。複数の条件が重なった状態ではありますが、このような状況であれば保険を検討する意味はあるのではないかと思います。

次回はいよいよ保険の選び方と見直しについて書いていきます。