手数料ゼロで貯蓄しやすい銀行口座の選び方

都市銀行を選ぶ理由がなくなってきた!

最近は都市銀行の支店の閉鎖、リストラのニュースを聞くことも多くなってきました。その背景には現金を扱う為に銀行がかけている支店運営やATMなどのコストが世の中のキャッシュレスへの流れで扱う現金の減少によって維持できなくなってきたことが考えられます。

一方で私たちのような一般の利用者にとっては現金を引き出したり、振込を行ったりする手数料が変わらず負担となっています。

そういった中で、IT企業が母体となった支店や独自のATMを持たないネット銀行が台頭してきており、従来の銀行を選ぶ理由がなくなってきたように思います。

今回は改めて、スマートにお金を管理する為の銀行について考えていきたいと思います。

銀行口座の使い分け

さて、改めて銀行に期待することとは何があるでしょうか?

  1. 給与振込の給与口座
  2. 家賃や公共料金などの引落口座
  3. 普段の生活費を引き出す出金口座
  4. 投資などの目的でお金を待機しておく貯蓄用口座

1.の給与口座は勤務先次第ではありますが、会社によってはメインバンクとそれ以外で制約があるなどの規定があるかもしれませんので、勤務先に確認するのが良いでしょう。

2.の引落口座はネット銀行は指定できないなどの制約を受ける可能性がありますので、一つは従来型の銀行口座を持っておいても良いでしょう。

3.生活費の出金口座は利便性を考慮して、コンビニATMを手数料無料で利用できる銀行を選択すると良いでしょう。独自でATMを持たないネット銀行なら取引状況によって手数料無料で出勤できる銀行もあります。

4.貯蓄用口座は通常利用する生活費の口座とは分けておくと良いでしょう。できれば銀行の自動入金サービスなどを活用して、給与が入金されたら自動的に貯蓄用口座に事前に決めた金額が移動されるようにしておくと手間もかからず、最初から貯蓄用資金が分けられて良いかと思います。(私はSBI銀行の自動入金サービスを利用して毎月指定日に自動的に給与口座からネット銀行の口座に入金されるように運用しています)

銀行を選ぶ時のポイント

次に銀行選びのポイントですが、前述した銀行口座の使い分けをしていくと、その特性に合わせて口座を選択する必要があります。

ポイント!

  • 手数料無料の範囲で運用できること
  • ATMが自分の生活圏内で使いやすい場所に設置されていること
  • 給与口座→貯蓄用口座→証券口座の自動連携ができること

手数料

最近は都市銀行でもネット銀行でも、給与口座や携帯電話や公共料金の引落口座に指定したり、預金残高などに応じてATM出勤手数料の無料回数を設けている銀行が多くあります。

利用できるATM

従来の銀行支店や専用ATMが廃止されていく時代の流れを考えるとコンビニATMが使えるところが便利でしょう。

貯蓄用口座との連携

貯蓄用口座については、通常の銀行口座より金利が高く、証券口座と連動した普通預金口座を提供しているネット銀行もありますので、投資まで含めて自動化することを考えると有力な選択肢になります。SBI銀行のSBIハイブリッド預金や楽天銀行のマネーブリッジなどがあります。

複数口座の組み合わせ

私の結論としては、それぞれのメリットや制約を考慮して複数の銀行口座を組み合わせて運用するのが良いと考えています。

例)

  1. 給与口座、家賃などの固定費の引落口座・・・都市銀行
  2. 生活費の出金口座・・・コンビニATMが一定無料で利用できるネット銀行
  3. 貯蓄口座・・・2のネット銀行と証券口座が連携できる口座

キャッシュレス社会の到来に向けて

以前、キャッシュレスに関する記事を公開しましたが(キャッシュレス生活のまとめ)、現金を扱う機会が少なくなってくるからこそ、今後は銀行が現金に関する手数料を見直してくる可能性が高くなってきます。よって、現金を扱う機会を減らしつつ、無駄なくスマートにお金の管理をしていきたいと思います。

家計管理についてはこちらの記事も参考になれば幸いです。