このブログを書いている1月3日は朝からドル円が104円台に暴落するなど、荒っぽい値動きで始まっています。また、 世界を見渡しても昨年から米中の貿易戦争や英国のEU離脱問題、そして今年に入ると米アップルが業績予想を下方修正するといったネガティブなテーマが次々と出てきています。
こういった環境の中で、今年最初のブログは私の2019年のスマートライフ に関する展望と今年の取り組みについて、収入・支出・投資をテーマに書いていこうと思います。
展望と方針
収入
まず最初に総務省統計局で公表されている家計調査を参考に2018年の収入に関するデータを見ていきたいと思います。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実収入 | ▲1.5 | 2.3 | 0.5 | 4.1 | 9.1 | 0.2 | 3.6 | 0.9 | 1.2 | |
世帯主収入 | ▲4.3 | ▲2.5 | ▲1.3 | ▲1.1 | 0.3 | 4.4 | ▲1.8 | ▲0.4 | ▲2.1 | ▲3.2 |
配偶者収入 | 6.3 | 3.6 | 0.1 | 8.5 | 15.8 | 22.3 | 5.6 | 18.6 | 20.0 | 10.1 |
1世帯当たり1か月間の収入と支出の対前年同月実質増減率(%)
総務省統計局 家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)より
世帯の実収入は前年比で伸びているものの、世帯主収入が伸びている訳ではなく、配偶者収入が大きく伸びていることがわかります。日本も専業主婦が当たり前の時代から、共働きが標準的な世帯に変わってきたことを実感する数字です。
見方を変えると、世帯として複数の収入源を確保していくことは将来の不安を払拭する最大の対策と言えると思います。今後は一人一つの収入源(仕事)から、一人で複数の収入源を持つパラレルジョブが必要になってくるかもしれません。私も2019年は給与収入一本から複数の収入源を持つパラレルジョブにシフトしていく準備を進めていきたいと考えています。
支出/消費
国内においては、そもそも株価が上がっても実感として景気が良くなったと感じることはなく、消費を刺激されることもありません。実際に2018年10月までの消費については、こんな統計があります。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実収入 | ▲1.5 | 2.3 | 0.5 | 4.1 | 3.4 | 9.1 | 0.2 | 3.6 | 0.9 | 1.2 |
消費支出 | 1.7 | ▲4.7 | ▲1.9 | 0.7 | ▲1.7 | ▲2.4 | ▲0.7 | 4.5 | 1.1 | ▲1.2 |
1世帯当たり1か月間の収入と支出の対前年同月実質増減率(%)
総務省統計局 家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)より
この統計を見ると、実収入は伸びているものの、消費支出は前年同月比でマイナスの月が10ヶ月中、6ヶ月と冷え込んでいることが数値から見えてきます。財布の紐は依然として固い状況が続いています。
このような状況だからこそ、ムダ使いをせず、自身の収入増に繋がる自己投資にお金を使い、賢く豊かに生活することをより一層心掛けていきたいと思います。
投資
私の見通しとしては、海外/国内株式共に昨年からの調整局面はまだ続くと見ています。米中の貿易戦争によるマイナスの影響が米国、中国の両国に出始めており、元々どちらかが勝つようなものでもないので両国経済ともにダメージを受け、日本企業もその影響を少なからず受けることになるのではないかと見ています。
よって、今年の投資は従来の方針を踏襲してコツコツと積立投資で下値を拾っていく方向で着実に将来に向けて積み上げていく年になると考えています。
人生100年時代のスマートライフ 2019
このように収入が増えず消費も活性化しないデフレ時代に人生100年時代をどう生きるか、大変難しい世の中になってきました。こういった時代には改めて自分を見つめ直し、どう生きていくかを考えることが重要になってきます。
収入を増やす 〜副業/兼業のススメ〜
まず取り組みたいのが、副業/兼業です。これからの時代は終身雇用や一社からの給与所得だけに頼っている時代ではありません。サラリーマンも終身雇用や今後も給料が上がり続けることは過去のものと考え、給与所得以外の収入源を確保する時代になってきました。
ただ、何の準備もしていないサラリーマンに取っては、いざ副業/兼業と言っても何から手を付けていいか分からないものです。
今日、人生100年時代と言われています。定年を65歳としても10年を1セットとして、約4セット働く時間があります。10年を1セットとしたのも、私のこれまでの経験から、何かのスペシャリストになる為には10年くらいは時間を費やす必要があり、最低でも5年程度は一つのことに集中して取り組んで、それを2つくらい経験して自身の経歴に刻めるものになると考えています。
このように考えると社会人経験が10年以上の方は一度、自身のキャリアを棚卸ししてみてはいかがでしょうか。自身ができること、やりたいことを整理してみると何か見つかるのでしょう。もし、何も見つからなかったら「好きな事をトコトンやってみる」はいかがでしょうか?誰しも何かしら好きな事があるはずです。それをトコトン突き詰めてやってみることが、この不確実な世の中を生き抜いていくヒントになるかもしれません。
千里の道も一歩から
そして、やりたいことが見つかったら、本業に支障をきたさないように将来の副業/兼業に向けて準備を進めてみてはいかがでしょうか。千里の道も一歩からと言います。「身近なことから着実に実行する」ことが重要です。
支出をコントロールする
支出はまず「見える化」がスタートラインです。見える化して支出を把握した上で、ムダを削っていきます。
特に家計の固定費に着目して削減していくと効果的でしょう。一般的に削減効果が大きいものは次の三つです。
- 保険 → 保障内容と必要性の点検
- スマホ → 格安simへの乗り換え検討
- 車 → 所有からシェアへの変更を検討
貯蓄と投資
お金を増やす方法として良く言われることですが、「お金に働いてもらう」を実行することは私も重要だと考えています。先に述べた複数の収入源を持つことの一つに「お金に働いてもらうこと」も位置付けられます。
貯蓄については、毎月決まった額を無いものとして貯蓄に回すことを実践しましょう。具体的は運用例としては、証券会社の自動引落しサービスを利用して、給与口座から自動的に決まった金額を投資口座に移動して積立投資するといったことが挙げられます。
具体的な投資先としては、NISA枠を優先して海外株式と国内株式にそれぞれドル建て/円建てで分散/積立投資が私の基本方針です。(あくまでも個人の見解ですので、投資は自己責任でお願いします)
おわりに
2019年の最初の投稿は今年のスマートライフの展望と取り組みについてでした。ここに書いてきたこと以外にも有効な方法はあると思いますが、自分の取り組みやすい事を実際に「やってみる」ことが大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この一年が皆さまにとって、幸せな一年になりますように!